iPhone 4SのSIM LOCKを外すアダプター(通称ゲタ)の人柱を何度も志願していると、手元に使えたり、使えなかったりするゲタが溜まっていきます。SIM LOCK FREEのiPhoneも手元にあるので、わざわざソフトバンクのiPhoneのSIM LOCKを外す必要も、いろいろ試す必要もないのですが、そこにLockされた端末があるんだもの、試したいよね。
ということで、ちょっと前に試したゲタの続きです。
定評のあるiPhone 4S用のゲタと言えば、Gevey UltraS。
JailBreak不要。SIMカット不要。ダイアル不要の3つのNOを売りにしたベストセラー(w
正規代理店のウェブサイトとかを見ると、「偽物に注意」とか、販売店名を確認してくださいとか書いてありますが、Amazonとかで、Gevey Ultra Sとか検索すると1000円を切るものから、正規代理店が販売する4000円近いものまで、出てくるわでてくるわ。
しかも、正規代理店もAmazonで売ってるからややこしい。
でも、Amazonの場合、1つの商品登録に対して、いろんな店舗が紐付けを行うため、それぞれの店舗は、実際に販売している商品の写真やスペックをアップできるわけではありません。なので、正規代理店が販売している商品に、偽物やコピー品を販売している業者が紐付けをして、安く販売。実際に送られてくる商品は、劣悪なコピー品だったというようなことが普通にある、かなり、ディープなアジアの路地裏、カオスな状態です。いやあ、ワクワクします。
でも、できれば、その安いデッドコピーかもしれないものへのチャレンジしたくなるのが人の常。元のSIMをエミュレートして、ローミングしているフリをさせて、別のSIMで電波をつかませるみたいなこのゲタに、そもそも本物があるのかすらわかりませんから、とりあえず、安物をポチって、日々試すわけです。iPhone 4の時代には、偽物って言われているGevey Supremeとかも普通に使えちゃったりしてたのもあるので。
先日も、ポチってみたわけです。で、日本でSBMのiPhone4Sにdocomo Xi SIMで試したらうまく行かず、海外行って、現地SIMで試したら、あっさりだったりしたわけです。日本に帰国して、再び、docomo Xi SIMで試すも、再びうまくいかず。
Geveyの本国のウェブサイトのInstructionを読むと、AT&T以外は、付属のリセットSIMを使ってと書いてある。けど、そもそも、リセットSIMってなんだ?MBKじゃ、SBMのSIMを入れろって言ってて、それでできちゃったりしたんだけど、もしや、デッドコピー掴まされたんじゃ?
AT&T以外のGSM iPhone4Sをアンロックする方法(GEVEY本国)
http://www.gevey.com/unlock-gsm-iphone-4s-with-sim/
日本正規代理店の説明
http://www.gevey-jp.com/company/Manual_4s.htm
でも、パッケージも、裏面表記のURLも正規代理店のウェブサイトにある偽物とか違うし、基盤のパターンも正規品と見比べても同じっぽい
ってことで、ダメ元で、Amazonでポチった先にメールしてみました。なんか、リセットSIMが入っていなくて、SBM→docomoで試してるんだけど、うまく動かない。
どうせ無反応と思っていたら、すぐに返事があって、並行輸入には細心の注意を払っているんだけど、今回正規品ではないものが混じっていた可能性があると。返金、もしくは、再送であれば、国内正規代理店のものを送料無料ですぐ送りますとのこと。
正規品?そもそも、チャレンジ料なので、金より、正規品(と彼らが言っているもの)を試したいので、もちろん、送ってくださいとお願いして、2日後に届きました。
(これ、確信犯で、普段は全員に偽物を送っておいて、リセットSIMがないよとかクレームする一部の気づいた客にのみ、手違いで非正規品が混じっていたのでと言い訳して、予め少数だけどクレーム用に準備しておいた正規品を送ってる、もしくは、希望によっていは返金、って可能性もあります。これ、偽物のブランド品業者も同じ手を使うので)
で、届いた正規品らしきものを試すと、まさに、正規代理店のウェブサイトに掲載されているものと全く同じ。マニュアル通りにやっても本当に全く同じ動作で、ドコモで使えるようになりました。
よーく比べてみると、パッケージの色、ロゴの大きさ、表記されている内容は全て同じなのですが、偽物には、リセットSIMがない以外に、使われているフォントが異なっていることに気づきました。比較するとよくわかります。
左が正規品、右が偽物(リセットSIMがなかった方)
黒い文字(3行)は、僕が加筆したものですが、正規品は、英語フォントがHelveticaを使用、偽物は、英語フォントがFuturaを使用しています。僕が加筆したそれぞれのUntetherdという文字と、それぞれのパッケージの下部にあるUntetheredの文字を比べてみると、よく分かると思います。
ちなみに基盤ではおそらく見分けが付きません。同じ偽物を作るにしても、僕なら、フォント変えたりしないで、作りますけど、なんで、わざわざHelveticaをFuturaに置き換えたのか疑問ですが、裏面の説明文を比べても、やはりそれぞれ、先ほどのフォントを使っています。
先が正規品、後のパッケージを開けてから撮影したのが偽物です。
書いてある内容、バーコードの番号、問い合わせの電話番号等表記内容は全てそっくり同じです。ただ、しつこいですが、フォントが違う。そして、偽物には、リセットSIMがない。
ちなもに、正規品のリセットSIMを使って、偽物を使ったところ、リセットSIMを入れても、自動でキャリア選択にはいかなかったので、SIM Appからキャリアを選択、了解を押すメッセージ画面もでずでしたが、ドコモのSIMに切り替えると、しばらくしてドコモの電波を掴みました。
ただ、不安定で、すぐ検索に戻ってしまいます。理由はわかりませんが。
とはいえ、結果たった1,000円で、ちゃんと動く正規品らしきGevey Ultra Sをゲットできたはできました。
UltraSはiPhone4で(Sじゃなくて)使えないのでしょうか?
もし、お分かりでしたら教えて頂きたいです。
Gevey UltraSは、4S用なので、4では使えませんが、Gevey UltraというiPhone 4用があります。現時点で最新版のiOS5.1.1にも対応しています。
Gevey Ultra for GSM iPhone 4
http://www.gevey.com/geveytm-ultra-for-gsm-iphone-4.html
ただし、4S用のUltra Sと違って、must have modem firmware 1.59.00, 2.10.04, 3.10.01, 4.10.01とのことなので、普通にiOS5.1.1にアップデートしているとベースバンドは04.12.01となってしまっているので、対応できません。
ベースバンドを維持したまま、アップデートしている場合にのみ、iPhone 4の場合は、最新版のiOSでもGEVEY ULTRAでSIMロック解除できます。
本物と偽物で、使っているICの型番、刻印に違いは有るでしょうか。一時期 F300チップは古くて偽物だと言われましたが、Geveyの最新版では、F981チップの在庫切れで、F300チップを使っていると説明があります。また、SIM Unlock時にプログラムのバージョンが表示されますが、F981 -> 1.62 F300 -> 1.71 の様に思われます。私の手元にある本物か偽物かわからないもの(パッケージはHelveticaで本物?)は、F981 BM57 213+ と刻印され 1.62と表示されました。